★SAP標準TCODE解説シリーズ★ CA97/CA96 とは? 用途は?

目次

ステージ1 難易度    CA97/CA96 とは?

CA97/CA96 は何

コンサルも見覚えがないTCODEかもしれないけど、内容知っておけば、お客様のニーズを解決できるかもしれない。さあ、以下を見ましょう!

1.以下品目マスタ、作業計画Viewの赤枠の値に注目したことがある? 用途も知っている?

簡単に言うとロットサイズに依存した生産時間の場合①を使い、ロットサイズ非依存の場合②を使う。(両方同時に使うことはできなく、どっちかしか使えない)
※ロットサイズには最低ロットサイズと最大ロットサイズがある。
とは言ってもイメージしにくいので、簡単な例を見ましょう!
例: 
会社A 一回生産(1回/1時間とする)で10個が同時に生産される。(この場合にロットサイズ依存にしたほうが良い 最低ロットサイズ:10  最大ロットサイズ:10000(実生産能力状況によって決める 最大値を設定する場合が多い))
会社B 一個ずつ生産する。(ロットサイズ非依存にしたほうが良い)

ステージ2 難易度★★ CA97は何をすることができる?

CA97は何をすることができる?

製造バージョンに設定している作業手順から、段取り時間、移動時間、処理時を合計して、品目マスタに更新することが可能。
※複数製造バージョンがある場合若い製造バージョンの作業手順を取得する。
例:
A品目 製造バージョン:0001 2025/01/01~9999/12/31
A品目 製造バージョン:0002 2025/01/01~9999/12/31
上記の場合 製造バージョン:0001で計算する。
計算のイメージは以下を参照。
※詳細な計算式は作業手順に割当している作業区の計算式を参照して計算する

CA97でどのように操作すればできる?

以下SAPのイメージを見てみましょう!

◆①品目マスタを見てみましょう!

段取時間、移動時間、処理時間はブランクである

◆②製造バージョンを見てみましょう!

◆③作業手順を見てみましょう!

◆④CA97を見てみましょう!

◆⑤再度品目マスタを見てみましょう!

CA96はいつ使う?

CA97画面でいかにチェックを入れると品目マスタを直接更新する、チェックを外す場合、CA96で品目マスタに更新できる。

◆CA96のパタンを見てみましょう!
※わかりやすくするために、段取り時間を36Hに変更して実行している。

◆実行結果を見てみましょう!

CA97とCA96を使う用途としてはいくつかあるが、メインとしては
・クラシックMRPではこの時間でリードタイム計算することができる。
・お客様よりある品目を複雑な作業手順で実施する場合、完了するのに何時間かかるか知りたい場合はこのデータを利用することもできる。
※筆者は過去実施したプロジェクトで作業手順が100工程以上必要な製品があり、それを完了するのに何時間かかるか随時正しいマスタで見たいとのニーズがあり、このSAP標準のTCODEを紹介し、実プロジェクトで運用したことがある。

これで全ステージ制覇! さあ、次の冒険に出発だ!  
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CA97/CA96について、何か疑問点があればコメント残してね!!

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