★一発理解MMシリーズ★ ERS(自動決済)とは? 用途は? マスタ設定と業務フローを全解剖!

MM在庫調達
目次

1.ERSの定義

ERSって何?

請求書を待たずに、入庫した瞬間に自動で決済を済ませちゃう魔法のような仕組みだよ!

ERS(Evaluated Receipt Settlement:入庫/請求自動決済)とは、仕入先からの請求書(Invoice)を待たずに、システムが「入庫実績(GR)」に基づいて自動的に「請求書伝票」を作成・計上する仕組みのことです。

通常、SAPの標準的な購買プロセスでは、入庫後に仕入先から届く請求書を待って MIRO(請求照合) を行いますが、ERSを導入することでこの「待機」と「手入力」のプロセスを丸ごとカットできます。

2.従来フローとの違い

結局、MIRO(手入力)でいいんじゃない?

それだと「人間によるミス」が防げないでしょ?

通常の請求照合(MIROベース)

  • 入庫後、仕入先から請求書が届く。
  • 担当者が手入力で数量・金額を照合する。
  • 課題 数量の不一致や価格の差異(POと請求書のズレ)が発生しやすく、確認作業に時間がかかる。

ERSによる自動決済

  • 入庫(MIGO)した瞬間に、PO(購買発注)の価格を基にシステムが決済額を自動計算。
  • 利点 請求書が届くのを待つ必要がなく、数量・価格の差異が理論上発生しない。

運用のアドバイス: ERSは通常、トランザクション SM36 でジョブ登録され、深夜に自動実行されます。これにより、日中のシステム負荷を軽減し、手動操作による漏れを防ぐことができます。

3.なぜERSが必要なのか?

なぜERSが必要なのか?

請求書を『待つ』時間と、手入力の『手間』をゼロにするためだよ!

ERSの最大の価値は、「購買発注(PO)=価格合意」というルールを徹底させることにあります。

  • より迅速なサイクル: 請求書を待たずに購買トランザクションを完了。
  • 入力エラーの防止: 手入力によるミスを物理的に排除。
  • 差異の解消: 入庫した分だけを、合意した単価で即座に決済。

4.導入のための必須マスタ設定

ERSの設定って難しいの?

実は3か所だけ!詳細は下の画像を見てね!

1.仕入先マスタ: 「入庫/請求自動決済」フラグをON。

2.購買情報: 「入庫ベース請求照合」にチェック。

3.購買発注:「ERS」にチェックと支払い条件と税コードを入力

5.業務プロセスの流れ (T-code: ME21N / MIGO / MRRL)

設定はバッチリ!次はどうやって動かせばいいの?

いよいよ本番だね!POから入庫、そして自動決済(MRRL)までの流れをパッと見てみよう!

Step 1:購買発注の登録 (ME21N)

ポイント: 購買明細の「請求書」タブで、ERS入庫ベース請求照合にチェックが入っていること、そして税コードが入力されていることを確認します。

Step 2:入庫処理 (MIGO)

ポイント: 通常通り入庫を行います。この時の「入庫数量」がそのまま決済の根拠になります。

Step 3:自動決済の実行 (MRRL)

ポイント: ERSのメインイベントです。MIROで手入力しなくても、MRRLを実行するだけで会計伝票が自動生成されます。

ERSを運用する際は、「支払条件」の設定も重要だよ。

下記のようなエラーが出たらどうすればよいか?

支払条件 000 の設定において、基準日のデフォルト設定が 「初期値なし」 になっていたため、システムが「いつ支払えばよいか」を判断できずエラーが発生しました。

解決方法はあらかじめ支払条件側で基準日のデフォルト値を設定しておきばエラーが解消されますよ!

再実行すれば、会計伝票が登録されます!

これでERSの基本ステージは完全攻略!
自動化の旅はここからが本番だよ。さあ、次の冒険に出発だ!
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